かくれんぼ戦略さんが「死ぬまでに読むべき小説1000冊の中で、実際に読んだことがある20冊」という面白い記事を書いてらっしゃいました。英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき小説1000冊」の中に、自分が読んだ本はどれだけあるかチェックしてみるというものです。これは、テンション上がらざるをえない。
というわけで、自分もやってみました。
元ネタはこちら
英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊
2009年1月23日に英国ガーディアン紙のレビューチームと外部専門家が纏めた「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊決定版リスト(“1000 novels everyone must read: the definiteive list”)。 時代および言語を問わず、長編小説だけに限定しており、回想録、短編(集)、あるいは長歌などは含まれていない。発表当初は「Love (ロマンス系)」「Cr…
2009年の編纂のようなので、以降のベストセラーは当然ながら対象外です。ハリー・ポッターが入っているので、割と新しい書籍もまんべんなく選ばれている模様。
これは期待が高まります。
ないなりの既読本リスト
では、いってみましょう。
『緋色の研究』『四つの署名』 アーサー・コナン・ドイル
英国紙が編纂して、これが抜けていたら嘘ですね。御存知、シャーロック・ホームズ。
シャーロックホームズは小学生の頃に大体読んだのですが、この二つはあんまりピンと来なかった記憶があります。なにしろ小学生の頃でしたので、長編の情報量だと、脳のキャパが足りなかったのかもしれません。今読んだら印象が変わりそう。
ホームズは短編の方が好きでした。銀星号とか、赤毛連盟とか。
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↑新訳版の表紙がやけにスタイリッシュ。
『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル
アリスを読んだのは、実は随分遅くて、社会人になってからだったかと思います。池袋の古本市で偶然目に留まって買った一冊がアリスでした。
結構短いので、さっくり読めました。鏡の国はたしか未読。
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『そして誰もいなくなった』 アガサ・クリスティ
これも、社会人になってから読んだような。いや、大学生だったかな。ちょっとあいまいです。
クリスティはシリーズものをほとんど読んでいなくて、こういう単品ものばかり狙って読んでました。シリーズもので手をつけていたのは、ミス・マープルとおしどり探偵くらいだったかと思います。(そう、自分はポワロにはいっさい手を出していないのです、何故か!)
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『アルジャーノンに花束を』 ダニエル・キイス
高校の最後か大学にあがった直後くらいに読みました。自分が読んだのは、長編版の方でした。最後の「アルジャーノンに花束をあげてください」には、ぐっときてしまいます。
短編を原書で読もうとして、断念した思い出が。
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『ハリー・ポッターと賢者の石』 J・K・ローリング
全巻読破していないけれど、三巻くらいまでは読みました。
ハリーはむしろ母と妹がはまっていた気がします。叔母もはまっていました。従弟もはまっていました。うちの家系は、皆、本読みなのです。
二巻を原書で読もうとして、断(以下略)。
ハリー・ポッターと賢者の石 – Harry Potter and the Philosopher’s Stone (book 1)
『レ・ミゼラブル』 ヴィクトル・ユーゴー
邦題「ああ無情」の方で御存知のかたも多いのではないでしょうか。
小学生か中学生くらいの頃に読んだ気がします。でも、どういう経緯で読んだのかあんまり覚えていません。世界名作全集みたいなものを乱読していた時期があったので、その絡みで読んだのか、単独本として読んだのか…。
『西遊記』 呉承恩
これはよくおぼえています。中学一年生の夏休みに読みました。何故そこまでおぼえているかというと、これで読書感想文を書いたからです。上中下巻の分厚いハードカバーでした。1000話読むのはかなりしんどくて、夏休みがほぼこれで消えたという…。
ちなみに、僕は大学で中国史を専攻していたので、卒業論文も西遊記で書きました。思えば、縁が深い作品です。
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↑kindleでこんなのが出てた。なんだこれは!?
『ノルウェイの森』 村上春樹
高校か大学くらいの頃に読みました。短編の「蛍」については、大学の講義で読んだ気がします。当時の僕は、とても潔癖だったので、女性陣にふらふらする主人公に対して「わー、いけないんだー」と思っていた気がします。
ちなみに、村上春樹で一番好きなのは「羊をめぐる冒険」です。
Norwegian Wood (Vintage International Original)
↑なぜかkindleには日本語版がない(しかし、海外版はある)
『ロビンソン・クルーソー』 ダニエル・デフォー
『ハックルベリー・フィンの冒険』『トム・ソーヤーの冒険』 マーク・トウェイン
『宝島』 ロバート・ルイス・スティーヴンソン
『三銃士』 アレクサンドル・デュマ
『快傑ゾロ』 ジョンストン・マッカレー
作者はそれぞれ全然別人ですが、「男の子が通過儀礼として読みそうな冒険小説」という括りでまとめてみました。(怪傑ゾロだけ、若干マイナーかもしれません。衛星アニメ劇場でアニメが放映されているので、知っている人は知っていると思うのですが…)
しかし、このラインナップで「十五少年漂流記」がランクインしていないのは謎ですね。あと、「海底二万マイル」も。
↓ずらっと並べるよ
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トウェイン完訳コレクション ハックルベリ・フィンの冒険<トウェイン完訳コレクション> (角川文庫)
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※怪傑ゾロはkindle版がなかった
『ライ麦畑でつかまえて』 J・D・サリンジャー
大学生くらいの頃に読んだように思います。一言でいうと、文字で読むニューシネマ。いや、「ライ麦畑でつかまえて」の方が先なんですが。
十代の頃から反体制意識とほぼ無縁なのほほんとした毎日を送っていた僕は、この「若者のバイブル」にあんまり感情移入できない若者でした。でも、雰囲気は嫌いじゃなかったです。森博嗣の「スカイ・クロラ」とかが好きな人は、これも好きかもしれない。村上春樹が好きな人も好きかもしれない。
※サリンジャーは何故かkindle版がない。
『ゲド戦記』 アーシュラ・K・ル・グウィン
社会人になってから。いや、大学生の頃? でも、全部は読んでないんですよね。二巻か三巻くらいまで読んで、止まっています。たしか、ちょうど図書館で貸出中になっていて、なんとなくそのままフェードアウトしてしまって。くやしい。いつか、ちゃんと読みたい。
※グウィンもkindle版がない?
『ジキル博士とハイド氏』 ロバート・ルイス・スティーヴンソン
たしか小学生の頃に。子ども向けの字が大きな本で読んだ気がします。
小学生くらいの頃は、図書室の本棚をかたっぱしから読んでいくというスタイルをとっていたので、フランケンシュタインなんかと一緒に読みました。
おまけ: 読みたい本
『金曜日ラビは寝坊した』ハリイ・ケメルマン
読みたくて読みたくて、ずっと探しているんですけれど、いまだに古本屋等で出会ったことがないのです。「九マイルは遠すぎる」の作者ハリイ・ケメルマンが書いたシリーズもので、しかも探偵役がラビという! 絶対面白いと思っているのですが…。
この機会に、ネットで買おうかな。
『秘密機関』 アガサ・クリスティ
クリスティのおしどり探偵シリーズ第一作。「運命の裏木戸」や「NかMか」は読んでいるのですが、これだけ未読なのです。このシリーズは、夫婦の掛け合いがとても楽しく、大好きです。
おまけ: 読みたいけど、読まなそうな本
『指輪物語』『ホビットの冒険』 J・R・R・トールキン
高校生の頃に一度「指輪物語」に挑戦したのですが、ストーリーが動き出すまでが長くて断念しました。ファンタジーの基礎教養なので読みたい読みたいと思いつつ、「教養」として読もうとしている間は手が出ないんじゃないかなーとなんとなく思っています。(僕は、僕のまじめさをあまり信じていない)
おまけ: すごく読みたいわけではないけど、機会があればするっと読んでしまいそう
『ナルニア国ものがたり』 C・S・ルイス
小学生の頃、図書室で「銀の椅子」を借りたものの、なんとなく未読のまま返した記憶があります。でも、当時の自分の目から見ても、割と読みやすい文体と文量だった気がするので、機会さえあれば、するするっとシリーズを消化できそうな気がしています。
まとめ
1000冊の中で、かくれんぼ戦略さんが実際に読んだことのある書籍は20冊ということでしたが、自分はもうちょっと少なめでした。(意外とかぶらないのが面白い)
ほとんど学生の頃に読んでいる
「読んだのが小学生の頃」というパターンが多く、いかに最近本を読まなくなったかが浮き彫りになる結果となりました。
古典的名著に出会うには、図書館の存在が馬鹿にならない
読破した時期が学生の頃に集中しているのは、上京して図書館通いの習慣がなくなったのも大きいかもしれません。いわゆる名作の中には絶版本も多く、書店やwebストアではなかなかお目にかからない本も割とあるので、図書館のアドバンテージというのは、結構馬鹿にならないのです。
紙媒体の本は、Kindleに慣れてしまった身としては敬遠してしまうのですが。図書館でしか出会えない本があるとなると、少し考えてしまいます。
(探せば、電子書籍に力を入れた図書館もある? あるいは、青空文庫に落ちていたりしないかしら。Kindleで出てくれるのがベストではあるのですが。うーん)