最近、複数人から「家賃を安く抑えたい!友人を説得しルームシェアする必勝プラン」で書いたルームシェアについて言及いただく機会がありました。
そこで、今回は久しぶりにルームシェアに関するノウハウ記事を書いてみたいと思います。
前回の記事では、おもにルームシェアの前段階として、シェアメイトを説得する方法について述べましたが、今回は、実際にルームシェア生活を始めてからの成功のコツについてご紹介したいと思います。
ルームシェアを成功させるのは難しい
僕自身が経験のあることですが、ルームシェアを成功させるのはなかなか至難の業です。
これはルームシェアに限らず、恋人と同棲する場合なども言えることかと思いますが、相手がどんなに親しい間柄だったとしても、他人同士が何かをシェアする場合、そこには多くのトラブルがつきまといます。
ただ、逆にいえば、だからこそルームシェア成功のための鉄則は、意外に、とてもシンプルです。
ルームシェアを成功させるための鉄則とは?
部屋以外のものをなるべくシェアしないこと
これです。
他人同士が何かをシェアするからトラブルが起こるのであれば、なるべくシェアしないようにすれば、そもそもトラブルの種自体が消えます。
ルームシェアの第一義は、部屋をシェアすることによる家賃の節約なのですから、それ以外のものをシェアする必要は本来ありません。本来必要がなくて、むしろトラブルを生む要因となるなら、無理にシェアする必要はないのです。
シェアしないということは、シェアルールも不要ということです。ルールを破ったり破られたりするリスクも最小限で済みます。(シェアしないというルールは必要ですが、多くの場合、シェアしないルールを守るのは、シェアルールを守るよりも簡単です。「それぞれ各自でやる」だけですから)
たとえば、洗面用具を風呂場に置かない
具体例を出しますと、たとえば風呂場に洗面具を置きません。それらは、各人が各部屋で管理しておき、入浴する際だけ持っていきます。こうしておけば、「勝手に使った」「位置を動かされた」などのトラブルを未然に防止することができます。
同じ理屈で、うちでは冷蔵庫も別、電子レンジも別、調理器具も別、食器も別、コンロも別、炊飯器も別、(洗濯機は共用ですが)洗剤と洗い物は別です。
食事の当番制は、特にやめた方がいい
特に、食事はシェアしないことをオススメします。ルームシェアをするにあたって、二人分の食事をいっきに作ることで食費削減を考えるかたは少なくないかもしれませんが、はっきりいえば、それがうまくいくのは上級者です。特に当番制は揉め事の種です。
シェアメイトは、便利な家政婦ではない
これは同棲する場合にもいえることですが、相手に家政婦やおさんどんさん的な役割を期待するのはやめた方がいいです。もし、そういう役割の人がほしいのであれば、家政婦やおさんどんさん的な人を別途雇うべきかと思います。
仮にシェアメイトにその役割を兼ねてほしくて、その人自身も了承してくれるなら、その人はシェアメイト兼家政婦です。オプショナルなものだという認識が必要かと思います。また、どこまでやってほしいのか等の雇用条件を明示するべきです。
まとめ
共同生活ではなく寮生活、その距離感は「隣人」
いわば、逆転の発想ですが、ルームシェアを成功させる鉄則として、「部屋以外のものをなるべくシェアしない」という方法をご紹介しました。
これを実践すると、感覚としては、共同生活というよりは寮生活などのイメージに近くなります。アパートの中にもう一つアパートがあるような感覚。ただし、トイレやキッチンは共用。お互いの認識は、一緒に暮らしている者同士というよりは、隣人同士に近くなります。
いきなり他人同士で共同生活をするのは難易度が高いですが、寮生活ならハードルはだいぶ下がります。
また、お互いを隣人同士だと捉えていれば、予期しない甘えを相手に押し付けずに済むかと思います。アパートの隣人に要求しないことはシェアメイトにも要求しないのが吉です。