物を捨てきれないなりに。

生命保険について考えた。保険料は受け取り手が払うべきな気がする話。

[extoc]

ないなりです。

節約・貯金系の本を最近よく読むんですけれど、必ずといっていいほどその中に生命保険の話題が出てくるので、今日は生命保険についてちょっと考えました。中でも死亡保険についてです。

僕が生命保険に加入していない理由

困る人間がいない

筆者は現在生命保険に入っていません。生命保険とは、甲が死んだ時に経済的に困る乙のための保険であり、現状僕が死んだ時に経済的に困る人間は誰もいないからです。

傷病についても、国民健康保険に加入しており、かつ、数年働かずに暮らせるくらいの貯蓄はあるので、何も心配していません。

具体的に、僕が生命保険に加入するとすれば、それは僕が結婚した時ではないかと思います。次点として考えられるのは、両親や妹や親戚を僕が扶養しなければならなくなった時ですが、今のところ各人経済的に自立しているので、考慮しなくてもよいでしょう。

生命保険をかけるとしたら

お互いに経済自立しているなら、生命保険は必要ない

さて、結婚した場合の話です。

僕は、結婚した両名ともに働いている共働き世帯なら、生命保険の必要はないように思いました。甲が死んでも乙が経済的に困らないからです。

二人世帯二人収入だったのが、一人世帯一人収入に戻るだけで、一人あたりの収入単価が変わりません。住宅ローンなどでバランスシートが釣り合わないのであれば、売却すればいいだけだと思います(売却してもなお負債が残る場合は問題が別だと思うので、ここでは省きます)。

僕は現在ルームシェアをしていて、お互いに経済自立しています。そのルームメイトと自分に生命保険をかけたいとは思うかというと、全く思わないです。それと何が違うのん?と思います。

投資としてなら、かける意味があるかもしれない

もし、必要ではないのに、保険をかける意味があるとすれば、それは投資としての保険だと思います。要は、甲が平均寿命よりかなり早く死亡するケースにワンチャンかけて、支払った保険料よりも高いペイバックを期待するということです。これなら、経済困窮者がいない場合でも加入する意味がある気がします。

それが倫理上どうかといえば、個人的にはもにょるんですが、まあ理屈は通るよねと思います。

保険は受け取り手が負担するべきな気がする

困る乙のための保険なのに、甲が保険料を払うのはとても不思議だなと思います。自分が死んだ後の話なので、甲自身が生命保険料を負担するメリットがありません。実際に生命保険によってメリットを受ける乙が支払うべきのような気がします。

自分の場合で考えてみました。僕が乙側、お相手が甲側、つまり、お相手の方が収入が多く、僕の方がお相手に経済依存しているケースです。

相手に任せっきりなのは、気持ち悪い

僕が結婚相手に経済依存していて、保険の必要性アリと判断したと仮定します。その場合、おそらく僕側から「生命保険に入ってほしい」と提案すると思います。また、その生命保険料は自分で負担したく思います。

ただでさえ経済依存しているのに、そこのイニシアチブまで取られるのは、なんだか不健康だし支配的な気がします。僕のために相手が入る保険なのですから、僕が払いたいです。

専業主夫を期待されるなら、相手に支払ってほしい

ただ、お相手が僕に専業主夫を期待している場合は、僕は生命保険料の支払いをお相手にお願いしたいかもしれません。

何故なら、社会経験にブランクが生まれると、再就職する際にリスクを負うからです。リスクのある選択肢を僕に期待するのであれば、「そのリスクは生命保険とその支払いでカバーするから」というプレゼンをしてほしいです。

男性側が保険に入り男性側が支払うというケースが多いのは、おそらくこの専業主婦に対するリスクの相殺という形なのだと思います。つまり、生命保険とは、結婚によって経済的不利を相手に強制したい、相手の経済グレードをコントロールしたい場合の費用と考えることができるのではないでしょうか。

何事も、不自然に見えることにも理由があるものですね。

収入はあるが正社員ではない場合

扶養控除のために、僕が正社員ではなく、パートタイムなどで働いている場合はどうでしょうか。個人的には、この場合生命保険の必要性をあまり感じません。再スタートを切る時、たしかに正社員から転職するよりはだいぶ不利でしょうが、なんとかなる気がします。

自分から専業主婦を希望する場合

乙が自分で専業主婦を希望している場合は難しいです。この場合、乙は経済的不利を自己責任で選択しているにもかかわらず、更にパートナーに保険料負担を強いていることになり、筋が通りません。このケースで甲が応じるとしたら、もうそれは「溺愛」とか「惚れた弱み」みたいなパターンしかないような気がします。

まとめ

自分が乙側の場合は、いらなそう

結局、自分が乙側である場合、僕はあまり生命保険の必要性を感じないような気がします。なんとかなると思うし、僕のスキルセットなら、最悪個人事業で食べていくことも不可能ではないように思います。

唯一心配すべきパターンは、怪我などによって僕のスキルセットが恒久的に制限される場合だと思います。ただ、その場合検討しなくてはいけない保険は、この記事で述べたような生命保険ではなく、もうちょっと性格の違う保険になるような気がします。

自分が甲側の場合は、ケースバイケース

自分が甲側の場合は、どちらもありえそうです。

お相手が専業主婦を希望する場合は、させてあげたいですし、そういう時の自分のメンタルは、多分相手を甘やかしたいのだと思います。であれば、保険料まで払ってしまいたくなるかもしれません。まさしく「惚れた弱み」パターンです。

両者共に働いているのであれば、対等な者同士として、保険いらないよねという結論に落ち着きそうな気もします。もしくは冒頭述べたように、投資効果を狙ってお互いに保険をかけるかです。

というようなことを、相手いないけど、相手がいない内に考えておこうという記事でした。ではでは。

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