物を捨てきれないなりに。

アクセスアップできるのは?はてなブログもWordPressも数年来使い倒す筆者が、それぞれのメリットを比較。

[extoc]

筆者は、メインである当ブログをwordpressで、サブブログをはてなブログで運営しています。運営して、もう三年以上になります。はてなブログの方は、ダイアリー時代も含めると、もっと長いです。いわば、ブログマエストロといっても過言ではないでしょう。(過言かもしれない)

それだけ長い間それぞれのブログとつきあっていると、両者のメリット/デメリットを感じることが多いです。なので、今日ははてなブログ/wordpressそれぞれの長短を比較してみたいと思います。

SEO面では、wordpressが圧勝

2017年12月現在、SEO面ではwordpressが圧勝です。wordpressが圧勝というか、はてなブログが勝手にコケているだけともいえます。

はてなドメイン自体は強いが、そのドメインの中で熾烈な戦いをしなくてはいけない

たしかに、はてなドメインは強いです。

それは間違いではないのですが、googleには、ある単一ドメインは、ある検索ページにおいて1個しか表示されないというルールがあります。それは、検索1ページのたった1枠の椅子を、全はてなブログユーザで争わなければならないということです。

「ある単語で検索された時、1ページ目にはてなドメインが表示される可能性は高いけど、それがあなたのブログである可能性は低い」のです。

これについては、下記の記事で詳しく書きました。

はてなブログは本当にSEOに強いの?wordpressと両方使って比較してみた僕の本音

検索枠はドメイン縛りなので、独自ドメインであるなら、この制限には該当しません。はてなブログメインで活動されるかたは、早いうちに独自ドメインへの移行を検討されるといいと思います。今日び、独自ドメインなんて最安一円から仕入れることができるので。



httpsに対応していない

はてなブログは、https対応が遅れています。公式で対応が予定されているものの、2017年末現在、絶賛非対応状態です。

googleは、検索順位を決定するうえでhttps対応されているページを優遇しますから、はてなブログユーザは、はてなブログであるというだけで、検索順位が本来より下げられてしまっているような状態です。本来、あなたのブログは、はてな以外で運営すれば、もっと検索流入が見込めるのかもしれません。

ひたすら公式の対応が待たれますが、もうしばらくは冬の時代が続きそうです。

AMPに対応していない

これは語弊がありましたので、訂正です。一応対応してはいるんです。有料プランだけですけど。まだベータ版ですけど。

AMPを簡単に説明すると、googleが推進している「ページをスマホ用に爆速で表示する仕組み」です。googleが推進しているので、対応すると検索上優遇されます。具体的にいうと、検索ページ上部にAMP対応サイトだけを表示する専用の枠があります。まだまだ競争率が低いので、AMPに対応すると結構な検索流入が見込めるのです。

ただ、個人的には、はてなブログでAMPに対応していくのは、うーん、戦略としてどうかなぁと思います。

というのは、はてなブログの場合、wordpressほど柔軟にカスタマイズができないので、多くのカスタマイズをjsベースで無理矢理実現している場合が多いのです。このjsがAMP非対応の場合がすごく多い。というか、ほぼ非対応だと思った方がいい。wordpressならphp側で処理すればいいので、なんとでもなるんですけど。はてなブログ×AMPは、関連記事とか記事中広告とか出せないと思っていた方がいいと思います。精神衛生上。出せたら、喜びましょう。

細かいSEO対策が打てない

はてなブログでも、「設定>詳細設定」でサイト全体に対してmetaキーワード埋め込みとかはできるんですが、ページ単位での細かいカスタマイズはできなかった気がします。

たとえば、類似ページの検索パワーをメインページに集めるとか、分割記事で「これは○○という記事の分割ですよ」みたいな情報をheadに記載することで、検索順位を上げるテクニックがあるんですが、はてなブログだと多分こういう細かいカスタマイズできないんじゃないかな。

細かい部分なんですが、SEO対策って細かい技の集合なので。あなたのブログが検索最適化を邁進していくと、おっつけこのカスタマイズの壁にはぶち当たっちゃうかなと思います。

カスタマイズすればするほど遅くなる

上でもちょっと触れましたが、はてなブログは完全自己運営のブログに比べてカスタマイズ性が低いので、それをjsでなんとかする場合が多いです。

このjsは、読み手のブラウザクライアントで描画されたタイミングで動きます。どういうことかというと、導入すればするほど、表示に時間がかかるようになっていくということです。

もちろん、遅延読み込み等対策を講じているプラグインも多いのですが。遅延読み込みなので、画面がカクカクしたり、正常に読み込まれなかったりという新たな問題達と戦わなければなりません。はてなブログはじめ、レンタルブログはこの宿業からなかなか逃れることができないのです。

カスタマイズ・自動化では、wordpreesが圧勝

これは、別にはてなブログが悪いというわけではないのですが。というか、レンタルブログサービスにそこまで求めると「レンタルブログサービスとは」みたいな話になっちゃうと思います。

単純にwordpressは、自分でどんどんプラグインをつまみぐいしていけるし、phpをいくらでも書けるので、カスタマイズが無限だという話です。

はてなブログはpingが打てない

個人的に一番はてなブログでつらみを感じるのは、この点です。はてなブログ単体でpingが打てないのです。

どういうことかというと、ブログ村ランキングや各種外部サイトに対して「新着記事更新したよー」という信号を送れないのです。わざわざ外部サービスと連携させなければいけません。あるいは、外部サイト上で手動でぽちぽち新着記事をとりこまなければなりません。この21世紀に。

wordpressなら、pingは標準機能です。プラグインですらありません。調べてみると、amebaブログでも標準装備っぽいです。なので、この点は、はてなブログさん本当がんばってほしい。少なくとも、実装されたら僕は泣いて喜びます。是非。

wordpressは記事中広告の設置が簡単

はてなブログで記事中広告を設置するには、jsを使ってがんばらなくてはいけないのですが、wordpressならここを苦労する必要はありません。プラグインの導入で自在です。

何個目の見出し前に出すとか、記事が長い場合は、もう一個記事中広告を挟むとか、色々調整できます。記事中広告は、最もクリック率が高い広告位置といわれているので、これがカスタマイズできるメリットは大きいです。

関連記事・人気記事などで回遊率を上げろ!

wordpressには、wordpress popular postという強力なプラグインがあります。これはかなりカスタマイズのしがいがあるプラグインで、精度の高い関連記事や人気記事を自在に作ることができます。

↓たとえば、ここまで自在にカスタムできます。

記事下に関連記事を表示したい!WordPress popular postsをカスタマイズした自作コードを公開

また、当ブログのキャッチ画像の上に出しているサムネ一覧はwordpress popular postで作っています。記事の属するカテゴリの中から人気の記事をランダムで表示する便利機能で、当ブログの直帰率改善に大いに役立ってくれています。こういうことができるのは、wordpressの強みといっていいでしょう。

ブログカードが標準装備された

昔はwordpressのDISネタの定番として、「wordpressはブログカードが標準装備されていないので、自分でがんばらなくちゃいけない」というのがありました。当ブログでも、がんばってブログカード作る記事を以前書いています。

ブログカードを簡単に表示したい!wordpress用ショートコードを公開します。

↑ちなみに、ブログカードとはこういう表記のこと。

でも、バージョンは忘れましたが、いつだかのwordpressからこのブログカードが標準装備されるようになりました。投稿記事内にURLを貼りつけるだけで、ブログカードに自動変換してくれます。ほぼはてなと変わらない使用感。楽ちん。

運用コストは、wordpressやや優勢か

これはwordpress自体がというより、「wordpressを導入する場合、大抵レンタルサーバになる」「レンタルサーバ+独自ドメインの年間運用コストは、大抵はてなブログPROより安い」という合わせ技なのですが、運用コストは、wordpressの方が安く済む場合が多いです。

たとえば、当ブログで使っているさくらレンタルサーバのスタンダードプランは、月額515円。はてなブログは、二年契約による40%引きを適用してやっと600円です。意外なんですけれど、はてなブログの方が年間コストが高いんですね。

多分調べれば、もっと安いプランでwordpressが使えるレンタルサーバもたくさんあると思います。

(追記)結構あっさり出てきて、ちょっと心が揺れました。移行を検討するべきなのか…。



↑ライトプラン月額250円からwordpressが利用できるロリポップ



↑ミニプラン月額150円からwordpressが利用できるリトルサーバー

ソーシャル流入は、はてなブログの圧勝

はてなブログユーザの皆様、ヘイトを溜めてしまって申し訳ございません。さあ、はてなのターンだよ!

ソーシャル流入は、はてなブログの圧勝と見てよいです。これはwordpressが陸の孤島であるのにくわえ、はてなブログがはてな村だのはてな互助会だのと揶揄されるくらい強力なソーシャル性を持っているためです。

はてなブックマークのシームレスさ

はてなブログの場合、はてなブックマークとの連携が非常にシームレスです。

はてなブログ以外でも、はてブをつけることはできますが、それは単にはてブをつけただけにすぎません。でも、はてなブログの場合、はてブははてなブログユーザ同士のコミュニケーションとして機能します。自ブログについたはてブをたどると相手ブログにたどりつく。その逆もまた然り。ブロガー同士のコミュニケーションツールなのです。

これは、つまりブログコメント感覚で活発にコミュニケーションをとっていれば、それだけで結構なブックマークを集められるということであり、ホッテントリ入り⇒バズの確率が高まるということです。互助会と呼ばれる由縁でもあります。

記事内言及で通知が飛ぶ

たしか記事内で相手の記事を引用したり、id引用したりすると、相手ブログに通知がいくんです。

これは、通知性能に優れたトラックバック・ピンバックとして理解することができます。相手が自ブログに興味を持ってくれれば、自ブログに誘引できるので、ごく普通に記事を言及しているだけで、だんだんと読者を増やせる可能性があるわけです。

自前の購読機能を持っている強み

個人的に一番強いなと思うのが、これです。はてなブログは、自前の強力な購読機能を持っています。

はてなブログなら、はてなIDを持っているユーザは簡単にそのブログを購読できます。ワンポチです。一度購読してさえもらえれば、継続的にブログを閲覧してもらえる可能性が高まります。はてなという巨大なプラットフォームで購読訴求できるのは、かなり強いです。

wordpressがこれに対抗しようとすると、feedlyボタンを置くくらいしかなくなってしまいます。が、feedlyを利用するには、feedlyアカウントがなければいけません。いや、google連携やtwitter連携でログインできるので、実質ログインするだけなんですが。横文字のサービスとか皆難しすぎてきっとよくわからないんです。はてな購読ボタンの楽さには負けます。

あと、はてなブログでもfeedlyボタンを設置することはできる以上、単純にはてな購読ボタンがない分、wordpressが負け越している状況は変わりません。陸の孤島は、強く生きねばならないのです。

まとめ

というわけで、自分がはてなブログとwordpressに感じているメリット・デメリットを比較してみました。

初動をかせぐなら、はてなブログは魅力的

個人的には、とにかくソーシャルや購読経由の流入が強いので、手っ取り早くアクセスを集めたいのであれば、はてなブログは魅力的な選択肢かと思います。

ただ、頭打ちも早い印象です。というのはメリットの多くは更新・交流前提なので、

という問題がついてまわるからです。コミュ障にやさしくない世界。

長期的には、wordpressが優位。陸の孤島も楽しいよ

一方で、wordpressのデメリットは、陸の孤島という問題に尽きます。村パワーも互助パワーもありません。

そのかわり、カスタマイズは無限であり、SEOにも強いです。将来的にブログを育てていきたい、検索流入を狙っていくという場合は、wordpressを選ばない手はないでしょう。

導入も、一昔前はイチから自分で構築しなくてはいけなかったかもしれませんが、今はレンタルサーバ側で簡単インストールをサポートしている場合が多いので、基本数ポチで完了します。

当ブログはさくらサーバーで運営していますが、wordpress導入は、さくらの簡単インストールで数クリックで済みました。僕は、このブログを構築を、リアルにカフェでコーヒーを飲みながら済ませました。



↑最初の二週間は無料だよ。さあ、君もこっちにおいで…!

孤島の住人として、あなたを島に誘おう

はてなブログでどうもアクセスが伸び悩んでいるという人は、一度wordpressを試してみてもいいと思います。きっと村社会互助社会に合っていないんです。孤島だ。孤島を目指すんだ。広大な大地を手に入れろ。我々は、あなたを歓迎する!

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