目ざといかたはチェック済みかもしれませんが、「ぼくモノ」をリリースしたミニマル&イズムさんから、今月、2015年11月21日に新たなミニマリスト本が世に送り出されます。
本のタイトルは、ずばり「最小限主義。」
筆者は、ひょんな御縁から発売前に本書の原稿の一部を拝読する機会に恵まれました。そこで、今週末に発売されるこの「最小限主義。」について、著者である沼畑さんご本人に感想をぶつけると共に、本書に込めた思いなどを聞いてまいりました。
今回は、そのレポート記事です。
新宿で焼き鳥つまみながら話したアレコレ
沼畑さんとは、新宿でお会いしました。新宿三丁目付近で待ち合わせて、ないなりの希望により、その辺の焼き鳥屋さんになだれこむことに。(だって、飲みたかったから!)
※ちなみに、沼畑さんには当記事の事前チェックなどはしてもらっていませんので、基本的に事実と違うテキトーなことをほざいている場合、それはないなりの記憶違いか、ビールのせいです。焼き鳥おいしかったです。
というわけで、色々お話をうかがってきました。以下は、そのダイジェスト。
とりあえず、焼き鳥をほおばる
ないなり(以下な)「どうもどうも、今日はこういった機会をもうけていただき、ありがとうございます」
ぬまはた(以下ぬ)「いえいえ。本当にこんな店でいいんですか? なんだか逆に申し訳ないな」
な「いやいや、焼き鳥おいしいですよ(はぐはぐ)」
ぬ「なら、いいんですが(はぐはぐ)」
今回の席が成立した背景を聞く
な「そういえば、今回はどうして僕に声をかけてくれたんですか?」
ぬ「偶然というか、タイミングというか。ちょうど僕がつぶやいたタイミングでないなりさんがリプをくれて。あと、ないなりさん、最近「冷蔵庫まで断捨離した僕が、それでもミニマリストを名乗れない3つの理由」って記事を書いていたじゃないですか。あれがちょっと面白くて」
な「おお、それはうれしい」
ぬ「本当は、お宅も拝見してみたかったんですけどね(笑)」
な「あはは、最初そういう話でしたね。すみません、家に人を呼ぶとなると、ルームメイトの都合も聞かなくちゃいかないので(※筆者はルームシェアをしている。ちなみに、ルームメイトもミニマル志向)」
ぬ「いやいや、急でしたからね」
↑沼畑さんの目に留まった記事。主義と体現を分けている辺り、沼畑さんの考えと通じるところがある?
徹底したミニマリズム推しの意外な裏側
な「(いただいた原稿を横目に、焼き鳥をほおばりつつ…)それにしても、徹底してミニマリズム推しですね。目次が徹頭徹尾ミニマリズムで統一されていて。やっぱり、こだわりがあるんですか」
ぬ「ですねー。そもそも、ブログ「ミニマル&イズム」をはじめた時もそうだったんですけど、ミニマリストって名乗るのには抵抗があったんですよ」
な「あ、そうなんですか?」
ぬ「始めた当初は、佐々木さんも僕もまだそんなミニマリストじゃなくて。でも、その内、佐々木さんの方がどんどん(捨てに)目覚め始めて。でも、僕はそこまで物を捨てられない。うちの場合は、見えるところにあるものをとにかく収納スペースに片付けることで、ミニマリズムを実現しましたね」
な「でも、ミニマリストをタイトルに入れてないと、販促上、不利じゃないですか」
ぬ「そこはね、かなりもめたんですよ(笑)。でも、やっぱり入れたくなくて」
最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる“ミニマリズム”の暮らし
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禅に話が流れないのが好印象
な「読んで好感持ったのは、禅に話が流れないことですね。こう、ありがちじゃないですか。今、世に出ているシンプルライフ本とかめくると、半分以上禅について書いていたりする。この本にはそれがないですね」
ぬ「禅はね。好きなんですけど」
な「書かないんですか?」
ぬ「結局、禅とかつきつめていくと、よしお坊さんに話聞きにいこう!ってなっちゃうじゃないですか。僕は専門家ではないんで」
な「なるほど」
捨てのハウツーではなく、あくまでミニマリズム
ぬ「今回は、捨ての話はあんまり書いてないんですよ」
な「ですね」
ぬ「もともとミニマル&イズムのコンセプトもそうなんですけど、ミニマリズムをもっと広めたいなという思いがあって。佐々木さんとも、そういう本を出したいねという話は前からしていたんですけど…」
な「けど?」
ぬ「佐々木さんは捨てることに目覚めたというのもあって」
な「ああ、なるほど(笑)。たしかに佐々木さんの書いた「ぼくモノ」は、捨てのハウツー本という側面も強いですね」
ぬ「彼も自分の体験をベースに書いているから、どうしてもそういう側面も強くなっちゃってて。本に自分の体験が反映されるのはごく普通のことで、だからこそ「ぼくモノ」はあそこまで評価される本になっていると思うんですけど。ミニマリズムというテーマにフォーカスした本を一冊自分で出したい気持ちもあって。結果的に、僕の本は、当初話していた頃の本のイメージに近いかなと思います」
な「「ぼくモノ」と「最小限主義。」で、ミニマル&イズムというコンセプトを互いに補完し合っていると考えてもいいかもしれませんね」
ミニマリストを20代のバンドマンにさせないために
な「そもそも、ぬまはたさんの原動力ってのは、どこなんですかね」
ぬ「僕は、ミニマリストを広げたいんですよ」
な「最近、随分広がってきた気がしますが」
ぬ「でも、今のままだと20代のバンドマンみたいじゃないですか」
な「バンドマンですか」
ぬ「結局、「若い頃ならできたね」で終わっちゃう。家庭持ちだと、なかなか難しい。だから、もっとミニマリストっていうもの自体の間口を広げて、普通の人が生活にとりこめるような形にしたいんですよ」
な「なるほど。家族がいる中でのミニマリズムという切り口は、沼畑さんならではかもしれませんね」
「ぼくモノ」は薬局に、「最小限主義。」は美容室に
な「僕、以前ぼくモノの佐々木さんと一緒にランチを食べたことがあるんですけど。その時にぼくモノの感想を色々言ったんですよ」
ぬ「というと?」
な「他人と自分を比べたり、自分とは何かに悩んだり、そういった学生時代に通過するモラトリアムってあるじゃないですか。で、社会人になってもそういったモラトリアムから抜け出させないで、今まさにもがいている人がいる。僕は、仮にポスト・モラトリアムと呼んでいるんですけど。そういったポスト・モラトリアムな人たちに、最後の処方箋としてミニマリストをオススメする本だねって」
ぬ「ははは、面白い」
な「で、『処方箋の割には、副作用の説明がないのが、ちょっと弱い』と。そんなことを言ったんですね。それが書いてあったら、いわゆるミニマリストバッシングももうちょっとおだやかだったんじゃないかなと勝手に思ってます」
ぬ「でも、それって事前に予測できます?」
な「たしかに、今だから言える感はありますね」
ぬ「色々叩かれたりしましたからねえ」
な「部屋にカーテンがないとかね(笑)」
ぬ「そこか!みたいな(笑)」
な「だから、僕にとって「ぼくモノ」は薬局に置いてあるような本なんですよ。みんな、それを求めて店にやってきて、それを求めて買っていく。でも、今回の沼畑さんの本を読んで感じたのは、これはどちらかというと、美容院とかに置いてあるのが似合いそうな本だなーって」
ぬ「美容院?」
な「そこに立ち寄った人が、何とはなしにふっと手にとってみたりする。そんな本だなって。多分、そういう手に取りやすさっていうか、さりげなさっていうか。そういうのは、狙ってるのかなーと。あんまり売り目線で勝負していない点もそれっぽいし」
ぬ「なるほど。ううむ、なるほど」
な「一部しか読んでない状態でアレコレえらそうに言うのも何なんですけど。…なにか参考になりました?」
ぬ「いや、面白かったです」
まとめ
他にも、色々話したのですが、ひとまず本に関係がありそうなところを抜粋してみました。
いかがだったでしょうか。「最小限主義。」にかける沼畑さんの熱い気持ちが伝わったでしょうか? amazonでは、もう予約がスタートしていること。気になったかたは、要チェキです。
また、発売後の12月頭には沼畑×佐々木のトークイベントも開催されるとのこと。40人しか入れないそうなので、早い者勝ちになりそうですが、こちらも気になるかたは、チェックです。
その後、沼畑×佐々木のトークイベントは無事開催され、大変盛況だったそうです。「最小限主義。」にも順調に重版がかかっているそうで、美容院に似合うすっと手に取れる本は多くのかたの支持を集めたといえるのではないでしょうか。
↓そんな気になる「最小限主義。」はこちら。
最小限主義。 「大きい」から「小さい」へ モノを捨て、はじまる“ミニマリズム”の暮らし
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