少ない所有で生きていく。それがミニマリズム(最小限主義)です。そして、ミニマリスト志向によってどんどんライフスタイルがミニマル化していくと、しばしば余剰エネルギー(時間とかお金とか)が生まれます。
ここで思った疑問が「浮いた時間やお金を僕は(僕らは)何に費やしているんだろう」ということでした。
そこで、今回は、断捨離・シンプルライフ・ミニマリスト志向の結果として得た時間やお金の使い道について考えてみたいと思います。
時間やお金でミニマリズムを買う
ミニマリズムを突き進めた結果、生まれた時間やお金を何に費やすか。よくあるパターンが、最小限主義の結果として身軽になり、その身軽になった分の時間やお金で最小限主義を維持しようというものです。
たとえば、洗濯機を断捨離して、手洗いやコインランドリーに切り替える場合などがそうでしょう。手洗いは時間を、コインランドリーはお金を支払って、「洗濯機非所有」というミニマリズムを買っているわけです。
「維持」と「再投資」
この「買う」には、ミニマリズムを維持する場合とミニマリズムに再投資する場合があると思います。
手洗いやコインランドリーは継続的な支払いが必要なので、維持に相当します。一方で、「もっとミニマルするための試行錯誤」に時間やお金を払えば、それは投資です。たとえば当ブログの過去記事を見ますと、財布を買ったり、人型寝袋を買ったりしていますが、これは投資に含めていいでしょう。購入することによって、よりミニマリズムを追求できると判断したのです。
膨らんだポケットはもうたくさんだ!世界最小の財布abrAsusの驚異的な使い勝手 | 物を捨てきれないなりにミニマリスト目指す。
防寒着の断捨離が加速!人型寝袋使ってみました。 | 物を捨てきれないなりにミニマリスト目指す。
ミニマリズムにおける投資の限界
ただ、ミニマリスト志向とは「減らしていく」投資なので、通常の投資と違い、資産を無限に増やしていくことは不可能だと思います。「もうこれ以上どうやっても減らせない」までたどり着いてしまうと、もはや投資のしようがないということですね(捨ての壁)。宿命的にミニマリズムにおける投資は、頭打ちを約束されているわけです。
時間やお金で新たな消費活動をする
余剰エネルギー(お金や時間)の他の使い道として、ミニマリスト志向によって浮いたリソースを、別の消費活動につぎ込むこともあるでしょう。
この「新たな消費活動」をどう考えるかが悩ましいところですが、「ライフスタイルに必要なものを減らし、ライフスタイル以外につぎ込む」と考えれば、前項の「ミニマリズムを買う」と差別化できます。
つまり、ミニマル化したライフスタイルの維持や投資にリソースをつぎ込むのが「ミニマリズムを買う」、ライフスタイル以外にリソースをつぎこむのが「新たな消費活動をする」です。
たとえば、娯楽など
「新たな消費活動」の代表格は、たとえば娯楽などです。iTunesで音楽を買って楽しんだり、kindle沼にはまってみたり、お金や時間のかかる高価な趣味を始めてみたり(自転車とか)。ミニマリズムの結果として時間やお金に余裕ができ、娯楽行為が加速します。
時間やお金で新たな生産活動をする
ミニマリスト志向によって浮いたリソースを、新たな生産活動に当てる場合もあると思います。
個人のする生産活動というのは、大抵の場合趣味に分類できると思うので、前項の消費活動(娯楽)と分ける必要があるのか若干疑問ですが、個人的には分けておきたいです。
何故なら「消費しない分、他で消費する」と「消費しない分、生産する」は、同じ趣味・娯楽という言い方ができたとしても、実態は、全然違う二つのアプローチだなと感じるからです。
生産活動は、誰かの消費活動に繋がる
僕は、特にこの「生産活動」スタイルをオススメしたいです。
何故なら、自分の生産活動は誰かの消費活動になりえるからです。ブログなどもそうですね。僕の「書いて楽しい」が誰かの「読んで楽しい」に繋がれば、相乗効果が生まれます。「楽しい」をシェアしていることになります。一粒で二度おいしくて、お得です。
時間やお金で何もしない
最後に回してしまいましたが、これが最もスタンダードなシンプルライフ・ミニマリスト志向の姿なのかなという気もしています。
家具を断捨離した結果生まれた空間を、何にも再利用しない。がらんとした空間が自由を生む。不必要な習慣を削って浮いた時間で、ひたすらぼんやりしてみる。そういうことも人生にとって大切なのだと、最近再認識しました。
いわゆる、ひとつのデトックスともいえるでしょう。
まとめ
以上、シンプルライフ・ミニマリスト志向における余剰エネルギーの使い道を四タイプあげてみました。
一部ちょっと書き足りない部分もあるのですが、あまりに熱が入ってしまい、長くなりそうだったので、また別記事とさせていただきたいと思います。
皆さんは、ミニマルライフの結果として生まれた余剰を、どう活用されていますか?
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