前回の断捨離記事「直球!服を断捨離するには?僕が実践しているシンプルな三つのコツ」では、服を断捨離するための実践的な三つのコツをご紹介しました。
この記事は、ありがたいことにご好評いただけたようで、いまだに「断捨離」というテーマが、根強い人気と僕らの興味を惹きつけているのを実感します。
ただ、いざ断捨離の実践となると、どうでしょう。よーし捨てるかと決意して断捨離に臨むのは、僕を含む多くのズボラな人間にとって、それなりに根性がいる作業です。「捨てる決心」というのは、基本的に億劫なものだからです。
今日は、そんなズボラ人間にこそオススメする、僕自身が実践しているちょっとした断捨離術をご紹介したいと思います。
ズボラな人にはズボラな人なりの断捨離術がある
世の中、ズボラな人はたくさんいます。断捨離に興味を持つ人というのは、「現在断捨離していないかた」ということなので、その比率も自然と高まることでしょう。ズボラだからこそ、物がたまってしまったという状態です。
そういうズボラなかたにとって、断捨離というのは、かなり意識の高い行動です。一時期、「ときめきの魔法」が流行りましたが、「ときめくか否か以前に、その判定自体が既に面倒だ!」という人は意外に多いのではないでしょうか。
ズボラさを味方につければ、ズボラな限り断捨離が捗る
しかし、ズボラな人には、ズボラだからこそ実践できる断捨離術があるものです。
自分の怠惰さを武器にすることができれば、自分が怠惰である限り、断捨離の敢行が可能です。そして、怠惰であることに関して、我々はかなりの実績を持っています。
発想の転換:断捨離ではなく、「普通に買い替える」
当記事で提案したいのは、発想の転換です。
つまり、断捨離ではなく、普通に買い替えようとしてみるのです。そのうえで、「断捨離をがんばる」のではなく、「買い替えをサボる」ことで結果的な断捨離を実現していきます。
断捨離は疲れる
ズボラな人にとって、断捨離は時として疲れる作業です。いちいち捨てるか否かのジャッジなんてしていられません。「よし断捨離するぞ!」と決意して、ゴミ袋何個分も物を詰める――この作業自体が既に億劫です。
なら、普通に買い替えてみてはどうか
そこで、まず断捨離を諦めます。諦めることなら、簡単です。そして、ごく普通に今までどおり買い替えをおこないます。かつ、この買い替えを今まで以上にサボってみようというのが、今回の作戦のメインです。
捨てる時期と買う時期をずらしてみる
買い替えるという作業は基本的に2アクションです。「買い直す」「以前のものを捨てる」――買い替えるという動作は、この二つのアクションによって成り立っています。
この順番を逆にしてみます。つまり、「まず、最初に捨てて、その内買い直そうとしてみる」ということです。いわば、買い替えるということに付随する2アクションを非同期処理するのです。
買い替えるだけなら簡単。だって今まで通り
これは断捨離に比べて、だいぶハードルが低い行為です。だって、ただ買い直すだけなのですから。今までどおりです。何の決意もいりません。
むしろ、今までより楽?いつか買えばいい
ひょっとして、この作業は今まで以上に楽に感じるかもしれません。まず買い物に出かけて~という面倒な作業がないからです。「あ、買い換えよう」と思ったら、ぽーいと捨てるだけでいい。後のことは知らない。店にいって買い直す作業は気が向いた時でいいやというスタンスです。
「普通に買い替える」ことで何が起こるか
この発想の転換によって、どのような効果が期待できるでしょうか。
わざわざ買いにいくのには体力がいる
店に出かけて、必要な物品を買い足すのは、ズボラな人にとって体力がいる作業です。
逆にいえば、ズボラな僕らは「買いに出かけるの面倒だなあ」と感じることは得意だということです。この自分に備わった特性を利用します。
面倒だなあと思って買い出しを先延ばしにする、また面倒だなあと思って買い出しを先延ばしにする――そうして、際限なく買い直すタイミングを延期し続けていれば、結果的に断捨離しているのと同じ状態を作り出すことが可能となります。
買いに出かけたとしても買い忘れる
また、よしんば重い腰をあげて、買い物に出かけることができたとして、僕らは買おうと思ったものを買い忘れることも得意です。店の前まで行ったけど、なんとなく気分が下がって、そのまま家に帰るのも得意です。
そうして、際限なく買い忘れ続けていれば、やはり、結果的に断捨離しているのと同じ状態を作り出すことが可能となります。
まとめ
当ブログは、「物を捨てきれないなりにミニマリスト目指していこう」という趣旨のもと運用されるミニマリスト系ブログです。その意味で、「できないなりに断捨離しよう」という今回のテーマは、ブログの方向性とうまくマッチできたといえるかもしれません。
断捨離をがんばるのは苦手だけれど、買うのをサボるのは得意
ズボラな人にとって、断捨離に積極的になるのは難しい。そこには決意が伴います。意識が高い行為です。
しかし、普通に買い直そうと思って、その「買い直す」作業をサボることなら、そんなに苦ではありません。それは、普段から実践している自分のズボラ生活をより怠惰にさせただけに過ぎないからです。
どうしても不便なら、買い直せばいい
買い直し作業をサボりにサボって、それでも不便さが勝つなら、その時重い腰をあげて買い直しに出掛ければよいでしょう。これはこれで当初の「買い直す」という予定通りなので、特に何ら難しいことはありません。
でも、大抵はズボラさが勝つので大丈夫
けれど、自分の経験則ですが、大抵は不便さよりも「買い直すの面倒くさい」が勝ちます。その点において、僕らは自分のズボラさをもっと信じてよいと思います。
宇宙の摂理を味方につければ何も怖くない
がんばることは難しいけど、サボることは簡単――これは宇宙の摂理といっても過言ではないでしょう。自他ともに認めるズボラ人間は、まず買い直す作業をサボるところから(結果的に)断捨離をスタートしてみてはいかがでしょう。
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