ないなりです。
かつて、ミニマリスト六分類において「自分は機能重視タイプのミニマリスト志向者である」という話をしました。その傾向は変わりませんが、最近その軸に加えて節約志向に目覚めてきました。今日はそのことを記事に書こうと思います。
何故今まで節約しなかったのか
もともと節約する目的がなかった
節約する目的というのは、ほとんどの場合貯金だと思います。僕は、この貯金のモチベーションが全然ありませんでした。
というのも、「僕が節約しないわけ~漁師とコンサルタントのたとえ話は、ゴール設定が鍵~」にも書きましたが、大金があっても特に使い道が思いつかなかったからです。ないなりは、意外に物欲レスな人生を送っております。
もしもの時の保険なら、今の貯金で充分
そうすると、あとは「まさかの時の備え」という保険的な意味合いでの貯金ということになりますが、今時点で、急な休職・急な入院等があったとしても、数年働かずに暮らせる貯蓄はあります。目的のない貯金としては、充分な額ではないかと僕は判断します。
使い道のないお金を貯めるというのは、使い道のないモノを持つのと同様です。つまり、死蔵です。死蔵するくらいなら、今の自分のために使った方がいいという判断でした。
節約しなくても勝手に貯まった
上でちらっと貯蓄の話をしましたが、特に貯金を意識しなくても勝手に貯まっていたというのもあります。もともと物欲レスな方なので、欲の赴くまま最大限遊び暮らしてもたかが知れているのです。
節約するにあたり、口座の入出金を見直したのですが、僕の場合、ここ一年ばかり平均月10万弱ほど貯金していたようです。これを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれだと思いますが、意識せずに勝手に貯まっていたという背景を鑑みれば、充分な額だと思います。
節約する理由ができたので、節約する
特に何に困っているわけでもないのに節約するのは、目的ができたからです。
結婚意欲に目覚めた
「結婚観の変化について。その手を誰かとつなげたら。」で、ここ一年半で結婚観が変化したというお話をしました。そう、かつて×××まで断捨離をしようとした筆者が人並みに結婚意欲に目覚めたのです。
クジャクの羽が必要だ
ありていにいえば、僕は今婚活をしています。
婚活をしていて気付いたのは、思った以上に女性は男性の収入を重視するし、男性は女性の年齢を重視するなぁということでした。それ自体責めるべきものだとは思いません。結婚が法律的な契約である以上、理性的な判断基準はあって然るべきです。
僕の本業年収は、同世代と比べてそんなに特出した方ではありません。不利になるほど低くはないですが、有利になるほど高くもありません。そこで、プラスアルファとして貯金額を増やすことを思いつきました。
また、単純に生活に婚活費用が加算されたので、今のままでは現状の貯金額が維持できないというのもあります。
四年で一千万を目指す
具体的には、四年で今の貯金額に一千万上積みしようかなと考えています。これまでの月十万ペースだと八年強かかるところを半分に短縮しようということです。
計算してみたところ、ちょっと大変ですが、できないこともなさそうです。六年だと割と楽に達成できそうなのですが、目標は高めに設定しておいた方がなにかと捗るというものです。
そんなに貯めることができるなら最初から貯めておけよという話ですが、目的が違った以上施策も違ってくるのは当然です。あくまでその時その時の目的に沿って、なるべくの最適化をはかるのみだと思います。
以下、自分が実際に実施した節約施策を記載していきたいと思います。
具体的に自分が実施した節約施策
節約術1: 照明をシーリングライトに変えた
部屋の照明を蛍光灯からLEDシーリングライトに変えました。
もともと僕もルームメイトも、20径の小さな蛍光灯ひとつで生活していました。なので、効果があるか最初は少し疑っていたのですが……。計算してみたところ、月に1000~2000円程度の節約効果があり、導入コストを差し引いても半年もあればペイできるとわかりました。
実際に電力メーターを日次で計測して比較してみたところ、導入前と導入後で明らかに電力消費が低くなっていることが確認できました。光量的にも充分なので、これは導入して正解だったと思います。
ちなみに、価格面から見て今からシーリングライトへの移行を検討されるかたには、僕はアイリスオーヤマのシーリングライトをオススメします。安価で導入障壁が低く、ペイしやすいからです。(つまり、うちで導入したのもコレです)
節約術2: 照明のつけっぱなしをやめた
もともと僕は24時間照明をつけっぱなしで生活していました。明るくないと、寝れないのです。家を留守にするときも、防犯の意図から電気をつけたままにしていました。
節約するにあたり、留守中照明を消すようにしてみました。防犯効果は低まりますが、貴重品は一式常に持ち歩いているし、そんな盗まれて困るものもないなと思い直しました。ぶっちゃけ、防犯を気にするなら他にやるべき点はたくさんあるわけで「ただの自己満足じゃんね?」という結論に至りました。
ちなみに、寝る時は相変わらずつけっぱなしです。何度か照明を消して就寝を試みてみたのですが、どうも眠りが浅くなり、すっきり目覚めることができなかったので、やめました。ホラ吹き男爵の登場人物みたいな体質ですが、世の中そういう人もいるのです。
節約術3: PCのつけっぱなしをやめた
24時間常にPCをつけっぱなしにしていたのですが、それをやめました。
もともと24時間PCをつけていたのは、僕が自宅サーバを運用していて、職場からリモートアクセスする機会があったからです。最近はその自宅サーバも撤去して、クラウドやレンタルサーバに移行しています。なので、リモートアクセスする必然性は大分下がっていました。
節約術4: エアコンを止めた
同じような話題が続いて恐縮ですが、僕は24時間常にエアコンをつけっぱなしにしていました。というのも「いちいちこまめにエアコンをつけるより、つけっぱなしの方がローコストだ」という説を信じていたし、実際に大した出費でもなかったからです。
そのエアコンを止めてみました。
もともとは半日単位でオンオフしようとしていた
とはいえ、最初は止めるつもりはなかったのです。最初は「いちいちこまめにエアコンをつけるのはハイコストだが、半日留守にするなら、エアコンを消した方がペイできる」という説を実証するためでした。
試してみたところ、この説は真実でした。分岐点計算していないですが、たしかにエアコンをつけっぱなしにするより出勤・帰宅時でエアコンをつけたり消したりした方が、コスト安だったのです。
節約というよりは、ズボラの賜物
説が実証されたので、いざエアコンをつけようとしたのですが……いったんエアコンを消してしまうと、つけたり消したりするのが面倒に感じるようになりました。僕は根っからのズボラなのです。
というわけで、今はエアコンをつけずに、大昔に買った「着る寝袋」を使って生活しています。これで充分温かいので、もうこれでいいじゃんという気分になっています。
とはいえ、エアコン代をケチって風邪でも引いたら、ちまちま節約していた差額など一瞬で病院代に吹き飛んでしまいます。それは賢い選択とはいえません。なので、一定室温を下回ったら、設定温度低めでエアコン運用を再開してもいいかなと考えています。
↓これら節電対策については、その後、実際にどの程度効果があるかを検証してみました。
節約術5: 節水シャワーヘッドに変えた
お風呂場のシャワーヘッドを節水できるタイプのものに変えました。
うちはバランス釜なので、停止ボタンがついているタイプのシャワーヘッドは装着できないのですが(逆流し、故障の原因になる)、停止ボタンがついていないタイプなら、問題ありません。
ヘッド接合部の規格が各社ごとに違うようなので、調べたところ、うちのバランス釜はリンナイ製品であることがわかりました。明確にリンナイ製品に対応しているシャワーヘッドを見つけるのがちょっと大変でしたが、無事amazonで購入しました。
最低料金から引くことはできないが、安全を買った
ただ、この買い物は正直ちょっと失敗だったかもしれません。
というのは、我が家のガス料金・水道料金は、もともと東京都のほぼ最低料金だったのです。通常、節水シャワーヘッドは導入すれば数か月でモトがとれる節約王道アイテムなのですが、さすがに最低料金を下回ることはできません。
まあ、ここは節水シャワーヘッドの導入によって、安全マージンを得ることができたと考えることにしました。不意のガスつけっぱなしや水の流しっぱなしがあったとしても、節水シャワーヘッドによる節制貯金があれば相殺できます。
節約術6: リース契約を解約した
うちでは、ガスの警報器をリース契約していました。もともと押し売りのようなやり方で押し付けられた、明らかに不要なものだったのですが、解約が面倒で二年以上放置していました。
この機に解約です。
解約はスムーズでした。だろうなと思いました。というのは、営業職は導入ノルマがあるので、強気で営業をかけてきますが、カスタマーセンターには直接的な数値責任はないからです。営業部署とは確実に温度感の違いがあるだろうと思って電話しましたが、実際にその通りでした。
節約術7: 水道代を銀行引き落としにした
あくまで東京水道局の場合の話なのですが、東京水道局で一番お得な支払い方法は銀行引き落としです。引き落とし時に割引がつくからです。クレジットカードにはつきません。
何故クレジットカードにつかず、銀行引き落としの場合だけ割引が適用されるのかというと、多分単純に東京水道局が時代の流れに追い付いていないのだと思います。電気・ガスと違って自由化されていない水道は、競争原理が働かないため、最もIT化・合理化が遅れているライフラインです。
多分将来的にクレカ優遇や紙明細廃止の流れがのっそりやってくると睨んでいるので、定期ウォッチしていきたいところです。
節約術8: スマホ契約を見直した
スマホ契約を見直しました。
もともと格安SIMとキャリア端末の二台持ちをしていたのですが、キャリア端末側に寄せることにしました。格安SIMに対抗するため、大手キャリア三社は最近契約プランに見直しをかけているので、2017年現在は、格安SIMとキャリアの契約料金差はかなり縮まってきています。
僕は、スマホのテザリングで家の全てのネットワーク回線をまかなっているので、契約料金差がほとんどないのであれば、回線が太くて安定しているキャリア端末の方が得だなと判断しました。
スマホ契約の故障時サポートを解約
また、契約に付随していた故障時サポートを解約しました。
たしかに故障時サポートは、スマホ故障時格安で同端末を手に入れられるので、保険としての意味はあると思います。僕も昔お世話になったことがありました。でも、計算してみたところ、故障時サポートを切っても充分にペイできることがわかりました。
二年後に故障するなら、サポートに頼らず中古で買った方が安い
たとえば、二年後にスマホが故障した時のことを考えてみます。この際、購入時数万円した同機種をわずかな金額で入手できるのはたしかにお得に感じます。
が、冷静に考えると、「二年前の端末」に購入当時と同額の価値があるでしょうか。二年分の契約料と手数料を加味すると、二年経過しているなら、中古で同機種を探した方が安くつきそうです。ひょっとしたら、もっと新しい機種に変えることすらできるかもしれません。
最近は、政府要請でキャリア端末であってもSIMロック解除ができるようになりました。故障サポートのメリットは、だいぶ薄れたと思われます。
WEB明細に切り替える
あと、小さい話ですが、WEB明細に切り替えて、明細書発行手数料である200円強を浮かせました。あんな紙切れ一枚で月200いくら、二年で約五千円もとられるのは馬鹿馬鹿しい話です。
節約術9: 使っていないサービス契約を切った
ほとんど使っていなかったyahooプレミアム、ニコニコプレミアム、pixivプレミアムなどの各種契約を切りました。契約サービスが偏っているのは、仕様です。
いつかまたプレミアム機能を使いたくなるシーンがあるかもしれませんが、その時はその時でいつでもまた有料会員になることができます。問題ないと判断しました。
節約術10: kindleをセーヴすることにした
kindle購入当時は「沼にはまらずうまく付き合えているよ!」などと言っていた僕ですが、その後、amazonさんの戦略に順調にハマり、今では立派なkindle沼の住人です。
購入蔵書約1500冊。換算すると、80万以上は溶かしているのではと思われます。体感で、月三万程度は使っている認識なので、この数字おおよそ合っていると思います。
節約しやすいところなので、減らすことにしました。
人生が枯れない程度の節約
とはいえ、趣味人が趣味をやめたら人でなくなってしまいます。全部そぎ落としてしまうのは、さすがに寂しい。それに、電子書籍のメリットは、一度体感してしまうと、抜けがたいです。
なので、以下のようにしました。
- kindle unlimitedの積極利用
- 図書館趣味の復活
- 習慣記録ツールを使い「電子書籍を一冊も購入しなかった日は○をつける」という記録をとる
これは当たりました。特に「電子書籍を一冊も購入しなかった日は○をつける」というのが意外に効きます。図書館趣味が復活したおかげで、外出が捗ったのもよかったです。紙の本独特の重さは、今となっては不便だなぁとは思いますが…。
結果として、月々のkindle費用が5000円程度でおさまるようになりました。充分な成果といえます。
節約術11: クレジットカードを見直した
僕は、現金しか使えないシーンを除けば、基本的にすべての支払いをクレジットカードで賄っています。このクレジットカードは、口座開設時に作ったVISAカードをずっと使っていましたが、今回見直しをかけ、amazonマスターカードに鞍替えしました。
amazonマスターカードは、プライム会員なら還元率2%になるため、僕のようにamazonさんにべったり依存して生きている身にはウマウマなカードになります。
年に9万以上amazonに貢ぐなら、クラシックよりゴールド
最近、amazonマスターカードクラシックからamazonマスターカードゴールドに鞍替えしようかなと考えています。年間9万以上amazonに貢ぐのであれば、こちらの方がお得だからです。僕の年間amazon課金額が9万を割ることなんて、まずありえません。
ただ、やはりズボラなせいか、現在ゴールドカード申込みを絶賛棚上げしています。自分の場合、どんな節約的な魅力も、我が身のズボラさを上回ることはないのです。
↓その後、無事ゴールドカードを入手しました。
節約術12: ダイエット食にした結果、食費が改善された
おそらく最も効果があった節約が食費です。
とはいえ、これは僕が節約しようとして節約したわけではありません。ダイエットの一環で食事を質素にしていったら、自然と減りました。
今の自分の一日の食事は大体以下です。
朝: 野菜ジュース200ml、調整豆乳200ml
昼: おやつカルパス約10本、もしくはインスタントカフェオレ数杯
夜: もやし鍋
10万⇒2万に節約
もともと自分は冷蔵庫や電子レンジを持っておらず、食事はすべて外食・中食でした。そのため、月の食費が10万前後かかっていました。
今は上記のような食事で一日の食費が400円くらいで済んでしまいます。たまに友人と外食等もするので、単純に400円×30日ではおさまりませんが、二万もあれば足りるようになりました。
節約術13: 業務スーパーを利用するようになった
食事自体が質素になったのに加えて、業務スーパーなどを利用して、原価を抑えるようになりました。
自分の周囲のスーパー、ネットショップなどの金額をgoogleスプレッドシートで一覧化し、最安値リストを作成しました。あんまり考えると頭がパンクしてしまうのと、わかる範囲で安いものを買お~くらいのスタンスです。
節約術14: ビールからウイスキーの水割りに変えた
これもダイエット意図で糖質を抑えるためだったのですが、ビールからウイスキーの水割りに切り替えました。費用対効果を充分に計算していませんが、おそらく節約になっていると思います。
節約術15: 株・投資信託を始めた
前々からやろうやろうと思いつつ、ズボラーの極みで手をつけていなかった株・投資信託をやっと始めました。
今や、社会人たるもの株・投資は当然の嗜みと化してきました。
うちの会社は、見栄を張って新卒を有名大学からとることが多いのですが、そういう人たちの中には親から資産運用教育を受け、十代の頃から株・投資信託を始めている人もいて、時代は変わったな~と思います。
また、株・投資信託は、ビジネスのうえで良い世間話のネタになります。これは僕にとって思わぬ副次効果でした。株・投資信託、自転車は、意外にビジネスシーンの話題作りで役に立つことが多いです。
まとめ
そんなかんじで、ないなりの節約話でした。
多分、他にも色々細かい節約をしているのですが、ぱっと思い出せるのはこのくらいです。ただ、それらこまかーい部分の節約に共通する考え方やマインドみたいなものはあります。詳しくは下記で書いていますので、そちらをご参照ください。
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