以前、「四年で1000万貯める僕が実践した節約術15」で筆者が四年間で一千万円貯めるために実施している節約術についてご紹介しました。今回は四年間で一千万円貯める筆者の、一カ月あたりの予算を具体的にご紹介したいと思います。
最初に言っておくと、あまり特別なことはやっていませんし、そこまで切り詰めてもおりません。ただ、普通に費用をおさえた結果、四年間一千万円貯金が無理なく達成できる費用感におさまってしまいました。でも、皆さん、多分その”普通”が知りたいのかなと思います。なので、書いてみます。
ご参考になれば、幸いです。
いきなり結論: 一ヶ月の予算は8.4万円
最初に結論からいきたいと思います。現在の自分の一カ月の予算は、以下のような形です。
食費 | 1.2 | 15.19% |
交通費 | 0.3 | 3.80% |
趣味・娯楽 | 0.4 | 5.06% |
日用品 | 0.7 | 8.86% |
衣服・美容 | 0.2 | 2.53% |
特別な支出 | 0 | 0.00% |
交際費 | 1.2 | 15.19% |
住宅 | 3.2 | 40.51% |
水道・光熱費 | 0.7 | 8.86% |
通信費 | 0.5 | 8.86% |
健康・医療 | 0 | 0.00% |
⇒計: 8.4万円
順に要素を説明していきたいと思います。
なお、上記の項目は、筆者が使用しているクラウド家計簿アプリ「money forward」に準拠しています。クレカ支払いを自動反映してくれるので、僕のようにほとんどの買い物をカードで済ませる人間には心強いアプリです。
食費 1.2万
自分の食費は、一日あたり400円を切っています。
どんな食生活を送っているかは、下記の記事に詳しく書いたので、そちらをご参照ください。がんばって自炊しているというかんじではなく、コスパ的には結構高くつくものを摂取していると思います。特に朝とか。
一日あたり400円を切っているので、400円×30日で単純計算1.2万円です。ただ、実際には一日の食費は400円未満なので、この予算はバッファを含んだ予算ということになります。ごくたまには、お菓子なども購入する余裕などもあり、決してきつい予算ではありません。
交通費 0.3万
自宅から職場までは10kmくらいなのですが、自転車を利用して通勤しています。
そのため、月々にかかる交通費が基本的に駐輪代のみとなります。もともとは電車通勤だったのですが、自転車通勤の方が費用が1/4~1/3、通勤時間も半分に短縮するので、自転車通勤に変えました。
趣味・娯楽 0.4万
趣味・娯楽費の内訳は、ほぼ電子書籍です。もっといえばkindleに貢いでいる額となります。
もともとは月あたり三万くらいは突っ込んでいたのですが、kindle unlimitedの有効利用と、図書館を活用することで、この予算感となりました。
日用品 0.7万
0.7万は、雑費としては高いように感じられるかもしれませんが、ほとんどはサプリメントです。プロテインやビタミン剤など。僕は食事が質素なので、足りない栄養素は、こちらで摂取しています。詳細は、「とある男性ミニマリスト志向者の日常。」に書いたとおりです。
食費と日用品を合計すると、1.9万円となり、自分がこの辺の出費をごりごりに削っているわけではないことがおわかりかと思います。普通のかたは、サプリメントなどとらず、すべて食費として計上するでしょうから、月二万程度で食事を賄うのは、自炊を前提にすれば全然無理のない予算かと思います。
衣服・美容 0.2万
季節ごとの衣服の入れ替えや、洗顔料、シャンプーなどをすべてここに計上しています。
ただ、衣服・美容の出費は、月予算どおりにいくことが滅多にありません。出費する月はまとめて出費するし、そうでない月はいっさいの出費がないからです。0.2万は、年間予算を月ごとにならした数字となります。
人によっては、0.2万はかなり少ない数字に感じるかもしれませんが、これでも自分なりにはめちゃめちゃ費用を積んでいる状態です。というのは、自分は今婚活をしているからです。異性にアプローチするうえである程度身だしなみに気を遣う必要があり、この予算感となっています。
特別な支出 0万
これは、たとえば家電の購入等、一回限りの支出を計上するための項目です。自分は、家計・生活を改善するための投資的な購入をここに計上しています(最近でいうと、節電のために導入したシーリングライト等)。なので、月の予算としては0円です。
交際費 1.2万
おもに、会社や友人づき合いなどです。また、上述しましたが、自分は現在婚活をしているので、婚活にかかる費用もここに計上しています。
かつ、自分の場合は、交際に際して発生する移動費は、交通費ではなく交際費に計上しています。
会社や友人づきあい
もともと、自分は外食中心で、飲み会も誘われればほいほいついていくタイプでした。
そういうかただと、なかなかこの交際費を削りにくく思うかもしれませんが、自分の場合は、素直に飲み相手に節約している旨を説明して協力を仰いでいます。むしろ、同僚・友人も節約沼に巻き込む勢いです。こういうのは、まわりを巻き込むに限ります。
婚活費用
ちょっと前まで婚活といえば男性が食事代等を全て負担するのが普通だったようですが、最近は割り勘派が多いようです。最近のアンケートによると、50代の女性は8割が男性負担派、20代の女性は8割が割り勘派で、完璧に逆転しているようです。
そのため、男性が無理におごろうとすると、かえって女性からマイナスの評価を受けることが多いようです。また、女性も、おごられる前提のスタンスはオバサン扱いされる危険性があるので、注意が必要です。
そういう事情踏まえると、この予算感も、今の時代ならではなのかもしれないなーと思います。
また、自分の場合、ディナータイムを避けてカフェなどを利用することが多いので、このくらいで済んでいる部分もあります。割り勘が前提になると、あまり高いお店にお連れするのは憚られるので、これは当然の帰結です。
住宅 3.2万
筆者は、ルームシェアをしています。ルームシェアをしていると、家賃が折半できるので、住宅費用を著しく安く抑えることができます。ルームシェアの効能やコツについては、過去に詳しく記事で紹介しているので、ここでは割愛。とにかくお得ということです。
具体的には、7.5万の賃貸に住んでいて、自分の支払い分は3.2万で済んでいます。ルームメイトの方が負担が大きいのは、後述する水道・光熱費分も見込み額で折半してもらっているからです。
もっと安い物件に住んでもいいけど、今時点ではリスクが高い
住宅費は、最も簡単に節約できる費用なので、節約するにあたり何度か引っ越しも検討しました。結果、6万くらいの賃貸に二人で住めば、引っ越しにかかる諸々の費用を二年で回収できそうだとわかりました。
が、なにしろ筆者は婚活をしています。二年後も今のルームメイトと同居しているかどうかは、ちょっとわかりません。現状では、引っ越しに投資するのはリスクが高いと判断しました。なので、当分は7.5万の現在の賃貸に継続して住むことになりそうです。
(もっと短期でペイできそうな物件があれば別ですが)
水道・光熱費 0.7万
筆者は、ルームシェアをしているので、ここは二人分を一挙に払っています。
0.7万の内訳は、水道が一月あたり0.19万。ガス代が0.1万。電気代が0.4万です。
以前は電気代だけで月々0.8万近くかかっていたのですが、節電した結果半分に抑えることができました。ちなみに、基本は僕が勝手に節電しているだけであり、ルームメイトの生活には何ら口を出していません。二人暮らしの片方の努力だけで、半分に減らしました。詳しくは「電気代を半分に減らす!ズボラな僕が実施したシンプルな節電術5つ。」参照。
水道とガス代は、もともと東京都の最低料金だったので、特に何の努力もしていません。
通信費 0.5万
スマホ代ですね。もともと月あたり0.8万近くかかっていましたが、色々プランを調整した結果、0.5万程度に収束させました。
なお、自分はauのフラットプランを使っています。
何故MVNOではなくキャリア回線なのかというと、自分の場合、家のすべての回線をこのスマホのテザリングでまかなっているからです。そのため、なるべく太くて安定した回線がほしかったのです。LINEの年齢認証など、キャリア契約が有利な部分もまだ多少ありますので、そんなに悪い選択ではありません。
とはいえ、今通信契約は熾烈な争いを繰り広げているので、ずっとこの選択を続けるかは微妙ですが。個人的には、楽天さんのキャリア進出には期待しております。
健康・医療 0万
特に国が定める以外の保険等に加入していませんし、健康・医療には予算を積んでいません。現在、歯科通院していますが、それも突発的な出費であり、月に定常的に予算計上するものではないと思います。
まとめ
以上、しめて月あたり8.4万円の計算です。
あなたが同じことをすれば、5~6万で済むかもしれない
実際には、各予算にはある程度余裕を持たせているので、そこまできつい数字ではないと思っています。特に自分は婚活をしているという事情がありますから、もしそれをしないのであれば、衣服・美容、交際費用、住宅費用などはもっと切り詰められるでしょう。
また、日用品のサプリメント費用なども、ほとんどの人にとっては不要だと思うので、もしこれをお読みのかたが僕と同じような方向性で節約されるのであれば、月々5、6万くらいで生活することも可能かと思います。
節約には、マインドがある
こういった節約が可能になるのは、自分の中で節約に対するマインドというか、根底にある考え方のようなものがあるからだと思います。この8.4万という数字も決してこれが結論ではなく、常にリファインし続けていくべきものだと思います。
※節約マインドについては、下記に書いたので、本記事では詳細省略。
でも、実は月予算、年予算はあまりオススメしない。もっといい方法があるよ
ただ、ここまで書いておいてアレですが、予算を月あたりで考えるのはあまり正確じゃないなと思っています。何故かというと、上の文章でもちらほらそれっぽい記述がありましたが、「ある月には発生して、ある月には発生しない」というような揺らぎを管理できないからです。
たとえば、この記事を書いている今は12月ですが、年末年始休暇には帰省というイベントがあるので、この時点で12月と1月が8.4万円でおさまらないという事実が約束されているわけです。月予算が全く無意味とはいいませんが、目安として考えるべきでしょう。
月予算は、揺らぎに弱い――そこでよくいわれるのが、一年単位で財政を管理しましょうという言説なのですが、僕はこれにも懐疑的です。というのは一年単位計上ですと、多くのご家庭で発生するであろう”アレ”の支出が考慮から抜けがちだからです。この辺りについては、また別記事で詳細に解説したいと思います。
それでは、この記事はこれにて。